
1974年の秋、植物学者のHenri Fontaineと画家のMarguerite Clairが、パリのサン=ジェルマン=デ=プレ、ボナパルト通り14番地の小さな店舗を借りた。Henri はグラースで十年間、ラベンダーとジャスミンの蒸留を研究していた。Margueriteは南仏の風景を描きながら、植物の匂いを色彩で記録していた。二人が最初に作った香りは「Saule 1974」、柳の葉と白檀と、プロヴァンスの乾いた土の記憶だった。瓶は当時のリヨンの吹きガラス職人に頼んだ。百本だけ作り、友人と近所の人に配った。
1989年、HenriとMargueriteの娘であるIsabelle Fontaine-Moriがグラースの調香学校ISIPCAを卒業し、パリに戻った。彼女はその前の三年間、ロンドンのフレグランスハウスMaison Aldwychでアシスタント調香師として働いていた。父の工房に戻ったIsabelleは、既存の香りを一本ずつ再評価し、原料の産地記録を整備し直した。2001年には店舗をボナパルト通りから、現在の場所に移した。移転の際、創業時のガラス棚と木製の引き出しはそのまま運んだ。
“「Brume d'Octobre」を纏い始めて三年になる。秋になると毎年この瓶を棚から出す。それだけで十月が始まる気がする。”
— K.T., 東京在住、40代
グラースのジャスミン農家、プロヴァンスのラベンダー蒸留所、モロッコのローズ農園。原料の産地を毎年確認し、収穫年を記録している。
各フレグランスは一人の調香師が単独で構成する。委員会による承認はない。Isabelle Fontaine-Moriが最終的な嗅覚判断を下す。
各エディションは最大800本。再版はしない。香りは季節と共に生まれ、季節と共に終わる。
無花果アブソリュートは、香水原料の中でも特に扱いが難しい部類に入る。果実の甘みではなく、葉の青い樹液と、熟れた果実の間にある曖昧な領域を捉えた原料だ。Knightly Willow…
Knightly Willow Coveのボトルは創業の1974年から、リヨンのVerrerie…
グラースのジャスミンは、世界の香水産業が最も重視する植物性原料のひとつだ。収穫は毎年八月から九月の早朝に行われ、開花後数時間以内に処理しなければ香気成分が変質する。Knightly Willow…
Isabelle Fontaine-Moriは1966年、パリ生まれ。植物学者の父Henri Fontaineと画家の母Marguerite Clairの間に育ち、幼少期をボナパルト通りの工房で過ごした。グラースのISIPCAで調香を学んだ後、ロンドンのMaison Aldwychでアシスタント調香師として三年間勤務。1989年に家業に戻り、2001年に代表に就任した。代表作は「Saule 1974」の復刻版と、2009年に発表した「Brume d'Octobre」。趣味は植物標本の収集で、工房の引き出しには三十年分の乾燥花が入っている。
再版はしません。各エディションは最大800本で終了します。ただし「Saule 1974」は創業の香りとして例外的に復刻版を作ることがあります。次の復刻の予定は現時点ではありません。在庫状況はメールでお問い合わせください。
空になったKnightly Willow Coveのボトルを、atelier@knightlywillowcove.comにご連絡の上、工房宛に送付してください。到着後、ボトルの状態を確認し、洗浄・磨きを行った上で同じ香りを充填して返送します。送料はお客様負担、詰め替え料金は定価の40%です。
まずメールでご連絡ください。Isabelleが直接返信します。最初の対話はメールか電話で行い、その後来工房いただく形になります。完成まで約四ヶ月かかります。費用は¥380,000より、内容によって変わります。
フランス、英国、米国、オーストラリアへの配送に対応しています。フランス製クラフト紙と蜜蝋シールで梱包し、追跡番号付きで発送します。送料は地域によって異なります。詳細はメールでお問い合わせください。
当日のご来店は対応できない場合があります。予約制の個別相談は無料ですので、事前にメールか電話でご連絡ください。火曜から土曜、11:00から19:00の間で調整します。
送信後、Isabelle Fontaine-Moriまたは工房スタッフが二営業日以内にご返信します。相談内容によって、メールまたはお電話でご連絡します。